2013年07月06日
釣の一番古い記憶
私は海育ち。
キーコー、キーコー
父がロウをこぐ。
曇り空の中、親戚の船をかりて、舟釣に。
もちろん舟も木製。
ロウをこぐ事、30分くらいだろうか。
父の目指したポイントに着いた。
ゴカイを餌に、糸を垂らす。
木製の手グスで、引きを確かめながら真剣な顔の父。
幼い私は、もっぱら遊びに夢中。
釣れた魚を相手に、水をかけてみたり、網に魚を入れてみたり。
大きなボラや、グチなど。
(グチグチ音を出すからそう呼ぶらしい)
天候の悪い日の、海の上は冷える。
女の子の私にとって、トイレが至難の業だった。
細い舟の外枠の上にしゃがんで、父に支えてもらって、海に向かって・・・・・(ゆらゆら揺れる舟の上で、かなり恐い)
そのうち曇り空から、雨にかわった。
それでも帰る気配のない父。
「もう~帰ろう~」
「もうちょっとや。もうちょっと待て。」
ジャムパンを渡され、更に待つこと1時間(子供の感覚で)
雨は更にひどくなってきた。
「そこの道具入れに入っとけ。」
(舟のお尻の部分に小さい道具入れがあった)
私は、ほとんど半泣き状態・・・
(帰りたい帰りたい帰りたい)
それでも、大漁で家に帰った私は、
自分が釣ったかの如く、誇らしげに母に手渡したのだった。
キーコー、キーコー
父がロウをこぐ。
曇り空の中、親戚の船をかりて、舟釣に。
もちろん舟も木製。
ロウをこぐ事、30分くらいだろうか。
父の目指したポイントに着いた。
ゴカイを餌に、糸を垂らす。
木製の手グスで、引きを確かめながら真剣な顔の父。
幼い私は、もっぱら遊びに夢中。
釣れた魚を相手に、水をかけてみたり、網に魚を入れてみたり。
大きなボラや、グチなど。
(グチグチ音を出すからそう呼ぶらしい)
天候の悪い日の、海の上は冷える。
女の子の私にとって、トイレが至難の業だった。
細い舟の外枠の上にしゃがんで、父に支えてもらって、海に向かって・・・・・(ゆらゆら揺れる舟の上で、かなり恐い)
そのうち曇り空から、雨にかわった。
それでも帰る気配のない父。
「もう~帰ろう~」
「もうちょっとや。もうちょっと待て。」
ジャムパンを渡され、更に待つこと1時間(子供の感覚で)
雨は更にひどくなってきた。
「そこの道具入れに入っとけ。」
(舟のお尻の部分に小さい道具入れがあった)
私は、ほとんど半泣き状態・・・
(帰りたい帰りたい帰りたい)
それでも、大漁で家に帰った私は、
自分が釣ったかの如く、誇らしげに母に手渡したのだった。